JR東海はできないの?東日本、西日本は来年実現なのに 障害者割引「窓口に並ばずに」きっぷ受け取り:東京新聞 ... - 東京新聞
JR東日本と西日本が、来年からネットで障害者割引を適用した乗車券を申し込めるようにすると発表した。これにより、券売機で発券できるようになり、窓口で障害者手帳を見せる必要がなくなる。障害者にとって一歩便利になるが、JR東海のサービスでは引き続き窓口に行かなくてはならない。足並みがそろわないこの現状、何とかならないのか。(宮畑譲)
◆「立ったまま長時間並ぶことは、健常者と違ってものすごい苦痛」
「僕たち障害者にとっては革命的な出来事。少しでも立って並ぶ、動線が長いということは、ものすごく負担になるから」
両手指、両足に障害があり、身体障害者第2種3級の男性(50)=名古屋市=が今回の発表を歓迎する。窓口は券売機と違って、1人当たりの対応時間が長くなりがちで、時期や場所によっては長時間並んで待たなくてはいけない。
JR東と西では、サービスが始まれば、この不便さは解消されることになる。男性は「窓口で座って待つことはできない。立ったまま長時間並ぶことは、健常者と違ってものすごい苦痛なこと。乗車までの時間が読めないのもつらい。券売機なら1人当たりにかかる時間は短い。理想はチケットレスだが、一歩健常者に近づく」と話す。
◆2024年4月1日に改正障害者差別解消法が施行
JR東と西は、サービスの開始予定時期を来年春までとしている。来年4月1日に改正障害者差別解消法が施行されるタイミングだ。
改正法のポイントは、事業者の障害者に対する「合理的配慮」提供が義務化されること。合理的配慮の具体的な定めはないが、障害者から求められた場合、事業者の負担が過重でない限り、何らかの対応をしなければならない。
国も以前から公共交通機関に対し、ネットで障害者が発券を受けやすくなるよう改善を呼びかけてきた。2021年6月には、国土交通大臣が「ウェブによる乗車船券等の予約・決済の実現」などを指示している。
◆JR東海「システム上対応することが難しい」
JR東海も、障害者は新幹線のネット予約の年会費(1100円)が無料になるなどの「配慮」はある。しかし今のサービスでは、ネットで東海道新幹線の特急券を予約することはできるが、障害者割引が適用される乗車券は窓口に行き、手帳を示して発券を受けなくてはならない。
窓口不要としない理由をJR東海に尋ねると、「今後の検討課題であると認識している。資格確認の仕組みの構築などが必要となるため、現在はシステム上対応することが難しい」と回答。JR東が今後検討するとしている、障害者割引を適用した新幹線乗車券のチケットレス化も、同様に難しいという。
JR東の今回のサービスが始まると、例えば名古屋在住の障害者がJR東のネットサービスを使って割引適用の乗車券を予約し、名古屋駅の券売機で受け取ることも可能になる。JR東海は、不便を感じた障害者が他社の予約サービスに流れても仕方がない対応を取っているとも言える。
車いすで生活する川内美彦・元東洋大教授(ユニバーサルデザイン)は「これではシステムに詳しい障害者には利便性があるが、そうでない人、車いす初心者や外国人の障害者が使いこなすのは難しい」と指摘。障害者が平等にサービスを受けられない状況になると批判する。
「東海道新幹線の安全性は確かに素晴らしいかもしれないが、障害者には不親切なままだ。他の会社ができるのに、JR東海ができない理由がわからない。インクルーシブ(包括)ではなく、『障害者ら少数者は例外扱い』という発想から抜けられていない」
関連キーワード
おすすめ情報
からの記事と詳細 ( JR東海はできないの?東日本、西日本は来年実現なのに 障害者割引「窓口に並ばずに」きっぷ受け取り:東京新聞 ... - 東京新聞 )
https://ift.tt/tUXcTgS



Comments
Post a Comment